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どーも、カネコです。
今回はブラスト加工の足付け効果についてです。
サンドブラストといえば塗装の剥離や酸化皮膜の除去など表面を一皮剥いて綺麗にする事を思い浮かべますが、それだけではありません。
塗装前の足付けにとても効果があります。
足付けとは・・・その・・・つまり・・・だから・・・
・・・
実験です。
亜鉛めっき板に下地処理加工を施しました。
左側が無加工、右側が下地処理加工です。
そして、速乾木工ボンドを垂らします。
待ちます・・待ちます・・・
2週間が過ぎましたが量が多すぎたのか中々乾きません。
中身は速乾木工ボンドじゃなかったのかな?
我慢できないので次に進みます。
次は乾燥した木工ボンドを爪でカリカリして剥ぎます。
無加工の方は簡単にペロッと剥げました。
「ちょ〜気持ちいい。」です。
次は下地処理加工の方の木工ボンドを剥ぎます。
果たして違いはでるのでしょうか?
カリッ?
カリカリカリカリ?
剥ごうとしても爪では刃がたちません。
ここでステンレスジャパンの登場です。
カネコの性格がとてもよくでております。
剥いだというよりも木工ボンドをちぎったといった感じです。
亜鉛めっき板には木工ボンドがしっかりと付いています。
実験の結果です。
ブラスト加工を行うのと行わないのとでは木工ボンドの密着性に大きな違いがでました。
下地処理加工によって、粗面化による「表面積の拡大」と粒子を打ち付ける事によって素地と対象塗装皮膜との間に発生する「アンカー効果」がめっき、塗装、溶射などの付着に効果的な役割を果たします。
下地処理加工は塗装をしてしまえば塗料に隠れてわからなくなりますが、違いはその後じっくりと出てきます。
特に複雑な形をしたフレーム・アルミ製品・高熱になるエンジン・ハードな使用になるホイールなどの、塗料が剥がれやすい部分には下地処理加工のひと手間をおすすめします。
※下地処理加工を行えば絶対に塗装が剥げないという意味ではありません。
塗料の種類、硬さ、プライマー、サフェーサーの組み合わせ、作業工程など塗装は奥が深いです。
塗装は専門の方に依頼したほうが色々と安心かと思います。
自分で塗ったら思った色と違ってたり、用途の違う塗料を使用してしまった等の理由で再ブラストのご依頼を頂く事もあります。

塗装前の下地処理がしっかり出来ていないと、こんなふうに塗装が剥がれてきます。