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どーも、カネコです。
今回はエンジンのレストアについてです。
エンジンのブラスト加工のお問い合わせの中で、「エンジンのブラストはいくらですか?」といった内容のものを多く頂きます。
ブラスト加工には種類がありますので、お客様の用途によっておすすめする加工が変わってきます。
エンジンのレストア(綺麗にしたい。)について、加工別にまとめてみましたのでご参考にしてみて下さい。
1・下地処理加工(サンドブラスト) + 2液型ウレタン塗装
仕上げとしては ★★★
エンジンASSY状態での加工 → なんとか可能
(メリット・デメリット)
○ 仕上がりが安定していて綺麗
○ 新車のエンジンは基本的に塗装仕上げ
○ 雨やキズに強く綺麗な状態が長持ち
△ 比較的加工料金が高い
(ポイント)
比較的料金は高くなりますが、仕上がり・対候性・耐食性に優れているので、しっかりとレストア・カスタムされたいお客様におすすめです。
2・下地処理加工(サンドブラスト)
仕上げとしては ★☆☆
エンジンASSY状態での加工 → 可能
(メリット・デメリット)
○ 低料金
○ 塗装の下地として最適
○ 放熱性が高い
△ キズが付きやすく汚れが付いたら取れにくい
△ ボルト等の鉄部は加工後にサビが発生するので要交換
(ポイント)
塗装の下地としてはおすすめ致しますが、加工後にキズや汚れが付きやすく取れにくい為、仕上げとしては不向きです。
放熱性が高いため、サーキット用のエンジンでは、仕上げとして利用されます。
また、ハーレーのカスタムでも雰囲気を出す為に仕上げとして利用されます。
3・光沢処理加工(サンドブラスト)
仕上げとしては ★★☆
エンジンASSY状態での加工 → 可能
(メリット・デメリット)
○ 低料金で手軽に綺麗に出来る
○ 放熱性がある
△ キズが付きやすく手入れが必要
△ 素材によっては、シミや腐食後が残る
△ ボルト等の鉄部は加工後にサビが発生するので要交換
(ポイント)
低料金で手軽に綺麗にできる為、大変人気があります。
素地がむきだしになる為、キズが付きやすく、腐食の発生や汚れの付着を防ぐためにもシリコンスプレーやガラスコーティングでの保護をおすすめします。
4・微細処理加工(ウェットブラスト)
仕上げとしては ★★☆
エンジンASSY状態での加工 → 不可能
(メリット・デメリット)
○ 綺麗に出来る
○ 放熱性がある
○ 研磨材が素材に食込みにくいので内面の洗浄に適している
△ キズが付きやすく手入れが必要
△ 素材によっては、シミや腐食後が残る
△ ボルト等の鉄部は加工後にサビが発生するので要交換
△ 比較的加工料金が高い
(ポイント)
光沢処理よりも細かい光沢のある仕上がりです。
研磨材が加工物に残りにくいので、内面の洗浄に利用されます。
素地がむきだしになる為、キズが付きやすく、腐食の発生や汚れの付着を防ぐためにもシリコンスプレーやガラスコーティングでの保護をおすすめします。
■ ブラスト加工と塗装の利用例
※ 価値観によって好みがそれぞれ違いますので参考程度でお願いします。
・塗装はブラックやシルバーの7分艶、5分艶、艶無しがよく利用されます。
・空冷4サイクル(Z1やCB750など)はシリンダーヘッドカバー、シリンダーヘッド、シリンダー、クランクケースが下地処理加工(サンドブラスト) + 2液型ウレタン塗装でクランクケースカバー(クラッチカバーなど)がバフ仕上げでよく利用されます。
・空冷2サイクル(500ssやGT380など)はシリンダーヘッド、シリンダー、クランクケースが光沢処理加工(サンドブラスト)の粗め仕上げでクランクケースカバー(クラッチカバーなど)がバフ仕上げでよく利用されます。
■ エンジンASSY状態での加工について
(メリット・デメリット)
○ 手軽に綺麗にできる
△ 研磨材がエンジン内部に侵入する可能性
△ 分解しないと加工できない箇所があったりする
△ ボルト等の鉄部は加工後にサビが発生するので要交換
(ポイント)
手軽に綺麗に出来るのでとても人気があります。
マスキングは基本的に無料で行いますが、研磨材の浸入の可能性もあります。保証はできません。
ボルト等の鉄部でマスキングが出来ない箇所は加工後にサビが発生しますので交換をおすすめします。
※ しっかりとレストア・カスタムされる場合は、各パーツを出来るだけ分解してからの加工をおすすめします。
■ その他
エンジンのレストアをお考えのお客様は、加工依頼の前にまずはお気軽にご相談ください。
☆ 関連ページ
・ 下地処理加工(サンドブラスト)
・ 光沢処理加工(サンドブラスト)
・ 微細処理加工(ウェットブラスト)
・ ブラストペイント(塗装)
・ 鈑金(補修)
・ ブラスト加工をご検討の際に(用途別加工案内-5)
・ ブラスト加工の足付け効果(こまめ知識-その13)
・ ブラスト加工で放熱効率UP(こまめ知識-その15)
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